Signorと呼んだほうがいいでしょうか?
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Signorと呼んだほうがいいでしょうか?
1. signor/signora
イタリア語ではよく、人の名前の前にsignorかsignoraを付けることもあれば、逆に呼び捨てをして何も付けないこともあります。あと相手を苗字で呼ぶこともあれば下の名前で呼ぶこともあります。違いは何でしょうか?
フォーマルなイタリア語では、相手をsignor/signora + 苗字で呼びます。例えば、
signor Rossi!
signora Bianchi!
カジュアルなイタリア語ではsignor/signoraを付けないで下の名前だけで呼びます。例えば、
Giulio!
Anna!
signor/signora + 下の名前というパターンもあります。例えば、
signor Giulio!
signora Anna!
カジュアルな場面では下の名前だけを使うのがわかり易いですが、signor/signora + 苗字と、signor/signora + 下の名前の違いは何でしょうか?
両方丁寧ですが、丁寧さの種類が違います。
signor/signora + 苗字は、業者と顧客の関係など、仕事の関係で使うことが多いです(仕事の場合、dottor/dottoressaを使うことも多いですが)。
signor/signora + 下の名前は、相手がお年配で気遣いの意味で使うことが多いです。例えば、近所に住んでいるお爺さんはそうです。
親しくなったら、だいたい下の名前だけで呼びます。たとえ相手が目上でも油断して下の名前で呼んでしまったとしても、だいたい失礼にはなりません。下の名前は、相手が目下という意味ではなく、ただ親しいという意味です。
逆に、”Rossi!”, “Bianchi!”のような、苗字だけの呼び方に注意したほうがいいです。目下の人に対して使うことが多いです。例えば、学校の先生は生徒達を苗字で呼びます。会社の上司も、部下を苗字で呼ぶことが多いです。
2. dottor/dottoressa, professor, professoressa
イタリア語では、signor/signora以外、苗字に付けられる呼び方はいくつかあります。
signor/signoraの次によく使われるのは、dottor/dottoressaです。
例えば、
dottor Rossi!
dottoressa Bianchi!
など。
イタリアでは、大学を卒業したらdottoreになります。ですから、特に仕事の関係で、もし相手が学士以上の学位を持っていると知っていれば、dottor/dottoressa+苗字で呼ぶことが多いです。
大学の教授はprofessor/professoressa+苗字で呼ばれています。
中学校と高校の先生もprofessor/professoressaと呼ばれていますが、学校の中だけです。学校以外の場所でも「先生」として認識されているのは、大学の教授だけです。
3. ingegner, ragionierなど
signor/signora, dottor/dottoressa, professor/professoressaは一番一般的ですが、ingegner, ragionierもそれと似た使い方です。
ingegner Rossi!
ragionier Bianchi!
など。
ingegnerは技師、エンジニアという意味です。だいたい相手が工学部を卒業したと知っている時に使います。
ragionierは会計士です。基本的に、相手がそれになるための専門学校を卒業したと知っている時に使います。
ingegnerもragionierも、男性系しかありあせん。
architetto (建築家)、avvocato(弁護士)という職業名も、苗字に付けられることがあります。
その他に、同じ種類の特別な呼び方はいくつかあります。
神父のことを、don+苗字もしくはdon+下の名前で呼ばれています。
例えば
don Gallo!
don Ciotti!
don Luigi!
など。
議会議員は、onorevole+苗字で呼ばれています。
onorevole Bonafè!
onorevole Santanchè!
はその例です。
4. 称号
イタリアでは、名前を使わないで称号だけで人を呼ぶ習慣があります。
ただし、名前か苗字に付ける称号と、そのままで使える称号は少し違います。
例えば、signorは名前が着く時に使いますが、そのままでは使えません。名前が付かない場合ではsignoreになります。同じように、dottorはdottore、professorはprofessore、ingegnerはingegnere、ragionierはragionierになります。
architetto, avvocatoは称号として使われていても形は変わりません。
その他に、direttore(部長)、presidente(会長、社長、党首、大統領)も称号使われています。
同じ人は複数の称号を持っている場合があります。その場合では、一番レベルの高い称号で呼びます。例えば、もし大学の教授(professore)はある大きな組織の会長(presidente)でもあったら、だいたいprofessoreではなくpresidenteと呼ばれます(その組織の規模にもよりますが)。
特別な呼び方として、法王はsantitàと呼ばれます。国王はmaestàと呼ばれます。
5. 子供と若い人の呼び方
昔、signorino/signorina(お坊ちゃま、お嬢様)という呼び方は一般的でしたが、現代ではあまり使わなくなりました。特別にsignorinoは、昔の貴族社会の代表的な呼び方として、現在冗談以外では使うことはありません。
signorinoとsignorinaは、もともと子供に対する丁寧な呼び方でした。現在は、誰の子供であろうと、丁寧に呼ぶ習慣はなくなりました。昔はもし相手が貴族の子供だったら必ずsignorino/signorinaと呼んでいました。signorinaは今でも、結婚していない若い女性を呼ぶために、signoraの代わって使うことがあります。しかし「結婚していない」、「未成年」という意味が含まれているため、逆に失礼を起し易い呼び方としてだんだんと使われなくなりました。
若い男性に対して、signorinoの代わりによく使われるのはgiovanotto(お若いの)です。
同じ意味でragazzoを使うこともありますが、失礼になりやすいです(相手を完全に子供として扱ってしまうことになります。日本語の「ガキ」に似ています。)
若い女性に対してでも、signoraを使ったほうが丁寧です。
もし相手は明らかに子供(15歳以下)で、名前がわからなければ、bambino/bambina(子供)と呼ぶことがあります。
称号が思付かない場合、相手が若ければehi, ehi tuなどの呼び方を使うこともあります。
イタリア語ではよく、人の名前の前にsignorかsignoraを付けることもあれば、逆に呼び捨てをして何も付けないこともあります。あと相手を苗字で呼ぶこともあれば下の名前で呼ぶこともあります。違いは何でしょうか?
フォーマルなイタリア語では、相手をsignor/signora + 苗字で呼びます。例えば、
signor Rossi!
signora Bianchi!
カジュアルなイタリア語ではsignor/signoraを付けないで下の名前だけで呼びます。例えば、
Giulio!
Anna!
signor/signora + 下の名前というパターンもあります。例えば、
signor Giulio!
signora Anna!
カジュアルな場面では下の名前だけを使うのがわかり易いですが、signor/signora + 苗字と、signor/signora + 下の名前の違いは何でしょうか?
両方丁寧ですが、丁寧さの種類が違います。
signor/signora + 苗字は、業者と顧客の関係など、仕事の関係で使うことが多いです(仕事の場合、dottor/dottoressaを使うことも多いですが)。
signor/signora + 下の名前は、相手がお年配で気遣いの意味で使うことが多いです。例えば、近所に住んでいるお爺さんはそうです。
親しくなったら、だいたい下の名前だけで呼びます。たとえ相手が目上でも油断して下の名前で呼んでしまったとしても、だいたい失礼にはなりません。下の名前は、相手が目下という意味ではなく、ただ親しいという意味です。
逆に、”Rossi!”, “Bianchi!”のような、苗字だけの呼び方に注意したほうがいいです。目下の人に対して使うことが多いです。例えば、学校の先生は生徒達を苗字で呼びます。会社の上司も、部下を苗字で呼ぶことが多いです。
2. dottor/dottoressa, professor, professoressa
イタリア語では、signor/signora以外、苗字に付けられる呼び方はいくつかあります。
signor/signoraの次によく使われるのは、dottor/dottoressaです。
例えば、
dottor Rossi!
dottoressa Bianchi!
など。
イタリアでは、大学を卒業したらdottoreになります。ですから、特に仕事の関係で、もし相手が学士以上の学位を持っていると知っていれば、dottor/dottoressa+苗字で呼ぶことが多いです。
大学の教授はprofessor/professoressa+苗字で呼ばれています。
中学校と高校の先生もprofessor/professoressaと呼ばれていますが、学校の中だけです。学校以外の場所でも「先生」として認識されているのは、大学の教授だけです。
3. ingegner, ragionierなど
signor/signora, dottor/dottoressa, professor/professoressaは一番一般的ですが、ingegner, ragionierもそれと似た使い方です。
ingegner Rossi!
ragionier Bianchi!
など。
ingegnerは技師、エンジニアという意味です。だいたい相手が工学部を卒業したと知っている時に使います。
ragionierは会計士です。基本的に、相手がそれになるための専門学校を卒業したと知っている時に使います。
ingegnerもragionierも、男性系しかありあせん。
architetto (建築家)、avvocato(弁護士)という職業名も、苗字に付けられることがあります。
その他に、同じ種類の特別な呼び方はいくつかあります。
神父のことを、don+苗字もしくはdon+下の名前で呼ばれています。
例えば
don Gallo!
don Ciotti!
don Luigi!
など。
議会議員は、onorevole+苗字で呼ばれています。
onorevole Bonafè!
onorevole Santanchè!
はその例です。
4. 称号
イタリアでは、名前を使わないで称号だけで人を呼ぶ習慣があります。
ただし、名前か苗字に付ける称号と、そのままで使える称号は少し違います。
例えば、signorは名前が着く時に使いますが、そのままでは使えません。名前が付かない場合ではsignoreになります。同じように、dottorはdottore、professorはprofessore、ingegnerはingegnere、ragionierはragionierになります。
architetto, avvocatoは称号として使われていても形は変わりません。
その他に、direttore(部長)、presidente(会長、社長、党首、大統領)も称号使われています。
同じ人は複数の称号を持っている場合があります。その場合では、一番レベルの高い称号で呼びます。例えば、もし大学の教授(professore)はある大きな組織の会長(presidente)でもあったら、だいたいprofessoreではなくpresidenteと呼ばれます(その組織の規模にもよりますが)。
特別な呼び方として、法王はsantitàと呼ばれます。国王はmaestàと呼ばれます。
5. 子供と若い人の呼び方
昔、signorino/signorina(お坊ちゃま、お嬢様)という呼び方は一般的でしたが、現代ではあまり使わなくなりました。特別にsignorinoは、昔の貴族社会の代表的な呼び方として、現在冗談以外では使うことはありません。
signorinoとsignorinaは、もともと子供に対する丁寧な呼び方でした。現在は、誰の子供であろうと、丁寧に呼ぶ習慣はなくなりました。昔はもし相手が貴族の子供だったら必ずsignorino/signorinaと呼んでいました。signorinaは今でも、結婚していない若い女性を呼ぶために、signoraの代わって使うことがあります。しかし「結婚していない」、「未成年」という意味が含まれているため、逆に失礼を起し易い呼び方としてだんだんと使われなくなりました。
若い男性に対して、signorinoの代わりによく使われるのはgiovanotto(お若いの)です。
同じ意味でragazzoを使うこともありますが、失礼になりやすいです(相手を完全に子供として扱ってしまうことになります。日本語の「ガキ」に似ています。)
若い女性に対してでも、signoraを使ったほうが丁寧です。
もし相手は明らかに子供(15歳以下)で、名前がわからなければ、bambino/bambina(子供)と呼ぶことがあります。
称号が思付かない場合、相手が若ければehi, ehi tuなどの呼び方を使うこともあります。
Matteo Savarese- Admin
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