ディ・バッティスタ議会議員はテロに関する発言で批判された。

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ディ・バッティスタ議会議員はテロに関する発言で批判された。

投稿 by Matteo Savarese on Wed Sep 24, 2014 6:33 pm

8月16日に、五つ星運動の議会議員アレッサンドロ・ディ・バッティスタは、その運動のリーダーであるベッペ・グリッロのブログに、「ISIS、どうしよう」という記事を投稿しました。
その記事のリンクはこちらです。
http://www.beppegrillo.it/2014/08/isis_che_fare.html
ISISというのは、イラク・シリア・イスラム国の略です。今中東で残酷な戦争を起こしている組織のことです。
その日に、殆どのニュース番組と大きな新聞では、ディ・バッティスタが何人もの政治家と新聞記者によって強く批判されました。
ディ・バッティスタの記事の中で、一番問題にされたところはこの発言です。
「もし私の村はリモートコントロール戦機に爆撃されたら、私には、自分の身を守る方法として、一番優秀である非暴力的な方法を除けば、たった一つ残っているのは、爆発物を自分の体に付けてどこかの地下鉄で自分を爆発させることです。」
ディ・バッティスタのこの発言は、テロを正当化している発言として強く批判されました。
し かし、この発言だけ読めばおそらくほとんどの人がディ・バッティスタの批判者と同意するにも関わらず、ディ・バッティスタの記事を全部読めばそれほどの変なこ とが書いてあるわけではないことがわかります。逆に、彼が言いたかったことを理解すれば、なんでこの発言だけが取り出されて、著者がこんなに激しく批判されたか、と 思ってしまうかもしれません。
彼の記事では、なかなか興味深くて正しい見方が含まれているし、その発言だけが著者の意見を表していないことがわかります。
ディ・バッティスタがこの記事を書いたきっかけは、今アメリカとヨーロッパ諸国が、ISISの攻撃を防ぐために、クルド人に武器を送る決心をとったことです。
そのなると、今度武器だけではなく、軍も送られるのではないかと思われるし、そしたら又欧米とイスラムの間の戦争にが起きそうです。
しかし中東でこういった戦争が常に起こされているのに今までいい結果何も出なかったし、逆に戦争をする以外にもっといい方法があるのではないかと思われるようになりました。
ディ・バッティスタの記事の内容を纏めてみると、このようなことが書いてあります(記事のリンクはhttp://www.beppegrillo.it/2014/08/isis_che_fare.htmlです)。
第一次世界大戦が終わった後の1921年に、イギリスとフランスはなくなったオスマン帝国のもと領土である中東を分けました。しかし国境のつけかたは適当に行われ、あの領土に住んでいる民族の存在が無視されました。
1963年にイラクの首相でああったAbd al-Karim Qasimは、イラクの石油が外国の会社に利用されないための改革を進めたせいで、アメリカに反対され、CIAはクーデタをお越し、もっとアメリカに素直な政権を成立させられました。その時から、イラク政治の不安定が続きます。
1979 年に、サダム・フセインはイラクの大統領になりました。フセインはイラクの民主化を図ったのです。コランに基づいた法律をやめ、ヨーロッパのような法律制 度、無料の教育と保険制度を作り、男女平等と電気回線の発達を図ったのです。最初のころアメリカのサポートを得ていたのです。イラクとイランの間で戦争が起き時は、アメリカもソ連も両国にたくさんの武器を売り、大儲けをしたのです。しかしイラクはクウェートに侵略した時に、サダムはアメリカの敵とされまし た。クウェートにアメリカが練らんでいた石油があったからです。ツイーン・タワーのテロが起きた時に、アメリカがアフガニスタンとイラクとの戦争 を起こすためにその事件をきっかけとして利用したのです。アフガニスタンには保守的で残酷なタリバンの独裁がありましたが、彼らは国際テロと何の関係も持っていなかったようです。フセインもそうだったのです。しかしアメリカがフセインを倒すためのきっかけを待っていました。フセインが化学武器を持っていると言われましたが、その 武器が見つかりませんでした。その代わり、その戦争のせいで、イラクでは今でも続いている内戦が始まったのです。その内戦で何千万人のイラク人が死んでい ます。
それでは、今までの作戦が失敗し続けたのに、どうして又同じやりかたを繰り返すのでしょうか?
クルド人に武器をあげれば、戦争が広がるに違いありません。
ディ・ バッティスタによると、中東の危機を解決するには、アメリカの指導だけに頼ってはいけません。テロは癌と同じです。症状だけを直そうとしても、病気は治りません。根本的な理由を直さなければなりません。テロリストを殺しても、又新しいテロリストが生まれるはずです。なぜなら、人々がテロリストになりたいと いう原因はまだそのまま解決されていません。平和をもたらすためには、中東の国々と中東に強い影響を与えている国と一緒に、広い会議を開かなければなりません。 その中では、イランとロシアのような、「組んではいけない」とされている国があります。アメリカはヨーロッパがロシアとイランとやり取りをすること を強く反対していますが、ヨーロッパはアメリカの命令だけに従うのをやめて、ヨーロッパとして新しい作戦を始めるべきです。
これはディ・バッティスタの記事の内容の纏めです。
変なことが書いてあるとは思えないし、逆に正しい見方も含まれていると思います。しかし、どうしてこの記事はあれほど激しくイタリアのマスコミに批判されたのでしょうか?

これよりもっと変な発言をする政治家はたくさんいますが、これほどマスコミに批判されることはめったにありません。
やはり、ディ・バッティスタが批判されたことに、公に知られていない理由があるはずです。
ディ・バッティスタは、野党である五つ星運動の、そのリーダーであるベッペ・グリッロにに続いて、一番カリスマのある人物と思われます。
リー ダーのベッペ・グリッロはもう年をとっているし、だんだんこれから人気を失っていくと思われますが、ディ・バッティスタは若くて、新しいリーダーになれそうだか ら、与党である民主党に怖がられています。ですからきっと民主党が、ディ・バッティスタをスキャンダルに巻き込む機会を待っていたのです。
もう一つの理由は、イタリアの政治は昔からアメリカに強く影響されていることにあります。
どんなに中東で戦争を起こすことが間違っていると思っていようと、もしアメリカはそのつもりであればイタリアはそれに従います。
アメリカ政府のイタリア政府とイタリアのマスコミへの影響力が強いです。
NATOの国では、アメリカの政治に反対する政治家は必ず批判されたり、スキャンダルに間こまれたりします。アメリカが決めたのと違う意見が認められていないのです。
いずれにしても、この事件から、イタリアのマスコミがどんなに政府にコントロールされていることがわかります。与党にとっての危険な人物が現れたら、必ずマスコミを利用してその人の名誉が汚されます。
このやりかたは、イタリアでは「macchina del fango」と呼ばれています。直訳は「泥の機械」です。つまり、誰かを汚すために、その人に向かって機械で泥をなげるというイメージです。
「泥の機械」は、人の名誉を汚すために使われています。つまり、マスコミを利用して一生懸命その人の悪口を言います。あっというまに、その人はほとんどの国民に嫌われてしまいます。
「泥 の機械」という言い方は、ベルルスコーニの時代に始まりました。ベルルスコーニは、全てのマスコミの支配者として、「泥の機械」を使って自分の敵の悪口を 広げたことが何回かありました。その内、民主党など他に政権を持った権力者が同じテクニークを使い始め、それが一般的なやりかたになってしまいました。ベルル スコーニこそもきっと、その「泥の機械」の犠牲者になってしまって、政治をやめないといけなくなったのでしょう。

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