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冠詞の選び方。定冠詞か不定冠詞?

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冠詞の選び方。定冠詞か不定冠詞? Empty 冠詞の選び方。定冠詞か不定冠詞?

投稿 by Matteo Savarese Wed Sep 24, 2014 12:11 pm

1.冠詞、不定冠詞、無冠詞
 
イタリア語の文法の一つの大きな問題は、冠詞の付け方です。
冠詞は男性 系と女性系に分かれていて、単数系と複数系にもわかれています。ルールが分かればこの辺の変化は割と分かり易いですが、達人でもよく混乱してしまってい る、もっと大変な問題があります。それは、定冠詞か不定冠詞かの選び方です。その上で、冠詞が全くつけない場合はどれかという問題もあります。
どういう時 に定冠詞を付ければいいか、どういう時に不定冠詞を付ければいいか、どういう時に冠詞を一切付けなくてもいいか、一概に説明できることではないのです。話 題は非常に複雑で、殆どの文法帳でもあまり触れられていないようです。それは、もともとの冠詞の本場であるヨーロッパでも、冠詞のつけかたの研究はあまり進んで いないことは一つの理由だと考えられます。

2.定冠詞の特徴。

定冠詞は決まったものを指しています。
決まったものといっても、何のことでしょうか?
なぜ決まったものに対して特別な扱いをする必要はあるのでしょうか?
それは、相手に何かを伝えたいからです。
例えば、私は相手に「本を取って。」と言いたいとしましょう。
もし冠詞が存在していなければ、イタリア語ではただの「Prendi libro」になってしまうでしょう。
しかし本はたくさんあって、どの本を取ればいいか相手にわからないかもしれません。
そしたら冠詞が登場します。「Prendi il libro」と言ったら、「あなたが知っているはずの本を取って」というニュアンスになってしまいす。なんで知っているかというと、私達はさきその本について話したからです。それとも、ここに本は一つしかないからです。


3.不定冠詞の特徴。


不定冠詞は決まっていないものを指しています。
しかし前提は、指されているものは複数にあることです。もし指されているものは一つしかなければ、自動的に決まったものになります。例えば、さきほど の本の場合、もし本は1冊しかなければ、必ず「Prendi il libro」と言わなければなりません。もしたくさんの本があれば、「Prendi un libro」を使ってもいいです。そしたら「その中の一冊を取って」というニュアンスになります。つまり、どれを取ればいいかは決まっていなくて、それに ついては話していないから、好きなのを適当に取ればいいということです。
もし本は1冊しかなくても、「Prendi un libro」と言われればどうしますか?その場合はもちろん、持っている本を普通に出せばいいということになります。話し手は相手が何冊の本を持っているか知らない場合もあるからです。


4.定冠詞の複数系。

それでは、もし「Prendi i libri」と言われれば、それをどう捉えればいいでしょうか?
I libri
も「決まった本」を指していますが、今回は1冊ではなくて、何冊かの本です。I libriは、以前話した本か、それとも持っている本の全てという、二つの意味で捉えられます。


5.不定冠詞の複数系。

それでは、もし「Prendi dei libri」と言われれば?
れは、持っている本の中で好きなのを取ればいいという意味です。ただし、「Prendi un libro」と違って、今回は取る本は複数でなければなりません。1冊ではだめです。2冊しかなければ、2冊でもいいです。つまり持っている本の全てでも OKです。相手にはおそらく自分が何冊を持っているかわかっていませんが、2冊以上を取ってほしいとのことです。


6.冠詞を付けない場合。

れでは、冠詞を付けないで「Prendi libro」と言ってもいいでしょうか?だめです。でももしlibroに他の名詞を並べば、使えます。例えば「Prendi libro, penna e quaderno」。取ってほしいものリストみたいになります。複数形でも同じです。「Prendi libri, penne e quaderni」。

7.部分冠詞。

れでは、「Prendi del libro」は使えますか?だめです。部分冠詞が使えるのは、いわゆる「数えられない名詞」の場合だけです。数えられない名詞はそもそも、分けてもその一部 だけで使えるもののことです。例えば、サラミは、大きな塊から1スライスを切れば、そのスライスもサラミですし、サラミと同じように使えます。つまり、 食べられるということです。しかし本を切ったら、どうなるのでしょうか?切り方にもよりますが、下手にすれば本ではなくなります。読み物として使えなくなります。ですから 本は決して「数えられない名詞」の種類には入りません。

                                      本1冊だけを持っています。本2冊以上を持っています。             
Prendi il libroそのたった1冊の本を出します。                      ある本の中では、                             
1)相手と話したこと本があるなら、その本を出します。

2)どの本についても特別に話してはいませんが、本と言えばある本に決まっている場合があります。例えば数学の授業で Prendi il libroと言われれば、鞄の中に地理学か歴史の教科書か自分が読む小説があっても、やはり出すべき本は数学の教科書です。
  
Prendi un libroそのたった1冊の本を出します 
どの本でもいいから好きな本を出します。
Prendi i libri(命令が間違っています)持っている本を全部出します。
Prendi dei libri(命令が間違っています) 持っている本の中の2冊以上を出します

8.特定と不特定


「定冠詞」は特定したものをさしているのに対して、「不定冠詞」は特定していないものを指していると言われています。
でもそもそも、「特定した」ものと「特定していない」ものは何のことでしょうか?
もう少し簡単な言葉で言えば、「定冠詞」を決まったものを指していて、「不定冠詞」は決まっていないものを指していると言っても間違いがありません。
しかし「決まったもの」と「決まっていない」ものは何のことしょうか?
どう見分ければいいでしょうか
もし例えば、
「昨日友達と出かけた」
という文章をイタリア語に訳せば、正しい訳は、
Ieri sono uscito con un mio amico
です。
不定冠詞を使います。
Ieri sono uscito con il mio amico
が使えるのは、その友達について相手と話したことがある場合だけです。
要は、Aという名詞があるとしましょう。
Il+A
は、たくさん世界に存在しているAの中で、その中のどのAか相手にわかるだろうと思われている時に使います。
さきほどのPrendi il libroもそうです。
たくさん存在している本の中で、il libroと言ったら自分がどの本を言っているか相手にわかるだろうと思われていることになります。
この「どれかわかるだろう」と思っている気持ちは文法用語で「特定」と言います
Matteo Savarese
Matteo Savarese
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