美味しいイタリア料理店かどうか、一目で判断できますか?

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美味しいイタリア料理店かどうか、一目で判断できますか?

投稿 by Matteo Savarese on Wed Sep 24, 2014 5:53 pm

1. 一目でわかれば
東京では、ものすごくたくさんのイタリア料理店があります。
評判は割といいですが、その中ではいいお店とそうでもないお店があります。
食べるなら、やっぱり美味しい店で食べたいとみんな思います。
しかし、初めて入る店だと、がっかりすることもあります。
もし、入る前から、ちゃんとした店かどうかを判断する力があれば、すごく助かります。
しかし、その力は何なんでしょうか?
イタリア料理だけではなく、どんな料理でも、一目でお店を判断できる人もいれば、それができない人もいます。
そこにはいくつかのコツもありますが、一部はきっとただの才能かもしれません。
 
2. 美味しさは全て客観的なものではありません
 
食べたイタリア料理は美味しいと判断するかは、自分の個人的な好みによります。
尚、イタリア人が美味しいと思っているイタリア料理と日本人が美味しいと思っているイタリア料理の間の差もあります。
ある料理を美味しく感じられるかどうかは、料理の味そのものだけではなくて、自分が何を期待しているかにもよります。
美味しさの一部は、人それぞれの好みによるものだから、それについてどんな意見を述べても、何の意味もなさそうです。
しかし美味しさは、全てが人の好みによるものともいえません。
もしそうだったら、美味しい料理について書くこと自体の意味もなくなるでしょう。
しかし、お店と料理の紹介をしてくれている雑誌とブログなどが栄えているということから、美味しさの感覚の中ではどこかに客観的な部分も含まれていることがわかります。
私はその客観的な部分に基づいて述べたいと思います。
イタリア料理の美味しさは一部でも客観的と認めて頂ければ、イタリア人として料理についてのちょっとしたアドバイスを書かせて頂いてもよいでしょう。
イタリアと日本では、イタリア料理のイメージは少し違いますが、私はまず、美味しいイタリア料理はイタリア人が美味そうに食べられる料理だと信じて、そういう美味しさについて述べたいと思います。
実際、どんなに個人の差と文化の違いがあっても、それぞれの人間の味の感じ方はだいたい似ています。
誰かが何かについて美味しいと思ったら、きっと他の人も同じように思う可能性が高いです。
それに基づいて、私はイタリア料理店の選び方について、いくつかのアドバイスを書きたいと思います。
 
3. お店の選び方・チェーン店vs個人経営
 
まず、入ろうとする店はチェーン店、それとも個人経営か確かめる必要はあります。
チェーン店の中では、美味しい店もありますが、割合的には個人経営のほうが美味しいことが多いです。
チェーン店のほうが安いという考え方もありますが、個人経営の店にも大体ランチの安いセットがあります。
イタリア料理のチェーン店は東京にはいろいろありますが、その中では店舗をたくさん持っているチェーンと店舗の少ないチェーンがあります。
店舗の少ない店のほうが大体美味しいです。後、もし店舗は2つか3つしかないというチェーン店があったとしても、大きめの個人経営店と捉えてもよいでしょう。
 
4. お店の名前から推測できる美味しさ
 
さて、お店の名前から、お店の良さがわかるのでしょうか?
イタリア料理店だったら、答えは「YES」です。
日本にある和食の店の場合、あまり名前が重要じゃないかもしれません。和食のお店は、日本人が自分の国でやっているお店だから、オーナーはちゃんと日本語をわかって、名前をつけているはずです。
和食の店の中では、名前はすごくが変な店があると考えにくいです。
しかし、日本にあるイタリア料理店の場合、日本人が経営している店が多くて、その経営者はイタリア語が喋れないことも多いです。
喋れなくても、殆どの場合ではお店にイタリア語の名前を付ます。
付けられた名前から、お店の経営者の性格は少しわかります。もちろん和食と他の料理のお店もそうです。しかし、日本人が経営しているイタリア料理店の場合、 お名前の雰囲気だけではなく、自然なイタリア語がつけられたかどうかもしくは正しいイタリア語がつけられたかどうかによって、判断が変わります。
基本的には、日本にあるイタリア料理店の名前は5種類に分けられています。
1)綴り正しい、自然なイタリア語
2)綴り正しい、不自然なイタリア語
3)文法か綴りが間違っているイタリア語
4)イタリア語以外のヨーロッパの言語(英語、フランス語、スペイン語など)
5)日本語
当然かもしれませんが、1)と5)はOKです。
1)の経営者は、イタリアで長く滞在したことがあって、イタリア語をある程度喋れていて、イタリア人の友達を持ち彼らとやり取りしているタイプの可能性が高いです。
5)は、イタリアに行ったことがなくて、日本だけでイタリア料理を学んだが、優秀でちゃんといい味を出しているタイプっぽいです。やはり優秀だから誠実で、無理やりのイタリア憧れが嫌いで、日本人として大人しく日本の名前をつけたタイプの可能性が高いです。
2)は、イタリアについてあまり知識がないけど、イタリアが何となく格好いいと思っているからお店をイタリアっぽくしたタイプです。それとも、イタリア料理が売れるからイタリア料理店を出したタイプかもしれません。このカテゴリーには、チェーン店が多いです。
3)イタリアが好きだけど、ちゃんとイタリア語とイタリア料理を学ぶ時間と機会がなかったタイプ。いい人かもしれませんが、やりかたはちょっと適当すぎます。
4)は一番だめかもしれません。イタリアはともかく、外国に対する知識はは不足していて、アメリカ、スペイン、イタリアはみんな同じだと思っているタイプ。外国っぽければそれだけで格好いいと思っているタイプ。レシピーが面倒くさくて、創作料理でいいと思っているタイプ。それとも外国っぽくさえすれば売れると思っているタイプの可能性があります。このカテゴリーにも、チェーン店が多いです。
 
5. 本格的なメニュかどうかを判断する
 
それでは、お店に入る前から、お店の名前を見ただけで、だいたいお店の経営者の性格が推測できるでしょう。
お店に入る前にはもう一つ、本格的なイタリア料理店かどうかわかるための参考資料があります。
それは、メニューが書いてある看板です。
だいたいどの店でも、代表的な料理が載っている看板か黒板を外に出しています。
それに載っているイタリア料理が本格的かどうかによって、お店は本場の味を出すことにどれぐらいの力をいれているか、だいたいわかります。
 
5.1 本場の味

しかし、本場の味というのは、そもそも何なんでしょうか?
いわゆる「本場」の味は、どこから来ているのでしょうか?
料理は、レシピー通りで作るものに限りません。
レシピーがあっても、ある程度自分で創作することも当然です。
又、レシピーに従おうにも、それぞれの調理人の個性は料理に出てしまいます。
イタリア人の間でも人によって、本場の味の意味が少し違います。
人と人の差もあり、地方による違いもあります。
しかし、ほとんどのイタリア人が同意しているポイントがあります。
 
5.2 やってもいいとやってはいけない創作

日本でイタリア料理を作ると、ある程度日本人としての個人的な好みを出すのも当然だし、現地で探しやすい材料で何かの創作をするのも当然ですが、なんとなくイタリア人から見ると、やってもいいこととやってはいけなことがあります。
その、やってはいけないことは、お店の代表である看板に出ていれば、お店の評価は少し下がるでしょう。
 
5.3 鶏肉のパスタ

それでは、まず、日本では残念ながら非常に普及している、イタリア料理の第一の規則違反を教えましょう。
それは、パスタのソースに、鶏肉を使うことです。
どうしてパスタのソースに、鶏肉を使ってはいけないでしょうか?
わかりませんが、イタリア料理では、どうんなに創作をしても、鶏肉が入ったパスタソースは作りません。
お肉として、主に使われるのは牛肉です。豚肉を使うこともあります。
しかし鶏肉が入っていれば、イタリア人にとっては変です。
なぜ鶏肉はいけないでしょうか?


5.3.1 鶏肉のパスタはだめな理由

まず鶏肉は、牛肉と違って、油がとても少ないためにソースと混じりにくいです。
後、もう一つの理由は、イタリア料理の元である貧乏な家庭料理にあります。
鶏肉は昔から、違う方法で使われてきたのです。
イタリア料理のほとんどは昔の貧乏な家庭料理に基づいています。
昔の家庭にとっては、牛肉は贅沢な肉でした。牛肉の次に贅沢なのは、豚でした。
昔の貧乏人にとっては、牛肉か豚肉をステーキの形で食べることはなかったのです。
牛と豚の一番美味しい部分は、お金持ちが食べていました。
それとも牛を殺さないで、雌を牛乳のためだけに飼うことが多かったでしょう。雄は逆に、畑の仕事のために使われていたのです。
牛を殺して食べたとしてもきっと、ステーキになれる美味しい部分をお金持ちに売って、貧乏人に食べられたのは、お肉の一番固くて、形がまとまっていない部分だけでした。
その残った部分で、貧乏な主婦達は煮込みを作ったり、ひき肉を作ったりしていました。ですから、伝統的なレシピーでは、煮込みやパスタソースで主に使われているのは牛肉です。
豚肉は、大体ハム、サラミ、ソーセジなどを作るために使われていました。時々煮込みかひき肉のためにも使われることがありました。
そして、そのまま高級な部分も含めて貧乏人に食べられたのは、鶏肉だけでした。
ですから昔からきっと、鶏肉は煮込み、ひき肉、ソーセジを作るために使われたのではなく、そのままローストなどにして食べることが多かったでしょう。
ですから、現代のイタリア料理でも、鶏肉を使った煮込み料理かパスタ料理の例はありません。
 
5.3.2 日本のイタリア料理店で鶏肉パスタがよく作られている理由

イタリア料理を勉強している日本の調理人達はそれを知っているはずです。
しかし、日本ではイタリアよりも牛肉はすごく高いです。
お店の経営も大変だし、多くの経営者はきっと安い鶏肉を導入してそれでコストの安いパスタを作る作戦を利用しています。
いずれにしても、鶏肉が大好きな日本人のお客だったら誰もそれについて不満を抱く人はいないだろうと思われています。
しかし私は、イタリア人として、鶏肉が大好きのにも関わらず、鶏肉が載ったパスタを頼むことはありません。
どこかのイタリア料理店に入る前に、必ずそれをチェックしています。
でも、がっかりすることが多いです。実際、どんなにいい店であろうと、最近鶏肉のパスタを出しているお店が多いです。
不景気も関係あるでしょうか。牛肉のパスタばかりを1000円ぐらいのランチセットで出していれば、お店は赤字になるでしょう。
いずれにしろ、どんな肉がパスタで使われているかは、お店を判断するためのポイントになります。
鶏肉のパスタを出している店はほとんどなので、私ももちろん、普通に入って別の料理を頼んでいます。
その中でも、美味しいお店もあります。
ですから、鶏肉のパスタを出している店には入ってはいけない、美味しくないことはないですが、いずれにしろ今の話を少しでも参考にして頂ければと思います。
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